医療事務資格の種類

多様な医療事務資格

多様な医療事務資格医療事務講座を受講することで取得できる資格や、その内容について解説していきます。

医療事務講座では、資格取得を目標として掲げているものもあるようです。ただし、ここで知っておかなければいけないことは、医療事務の資格のほとんどは民間資格であるということです。医師や看護師のような国家資格ではありません。いろいろな団体が独自に作ったり主催したものですので、国家資格ほどの効力はないのです。

資格試験というと肩書きに箔がつくような気がしますが、医療事務の資格はいわば英検に近いものと考えるといいでしょう。近頃はご当地検定などもありますが、医療事務資格については、医療事務に関する知識やスキルを習得していることの証ということになります。

正確に把握するのは難しいのですが、現在ある医療事務資格は80種類以上あるともいわれています。その中からどんな資格を目指して学習するかは自分の目的に合わせて選びたいものです。

「必須の資格があるのではないか」と心配される方もいるかもしれませんが、実際に医療現場で必要とされるのは“資格をもっていること”ではなく、“実務をこなす知識があるか”ということです。したがって、ひととおりの学習を修めてさえいれば、資格の種類を問われることは、それほど多くはありませんので、学習したいと思えるスクールが取得対象としている資格試験に受かれば問題ありません。

では、医療事務資格の中から主な資格を挙げてみましょう。

  • 診療報酬事務能力認定試験(公益財団法人日本医療保険事務協会)
  • メディカルクラーク検定(財団法人日本医療教育財団)
  • 医科 医療事務管理士(R)技能認定試験(技能認定振興協会)
  • 医科2級医療事務実務能力認定試験(特定非営利活動法人全国医療福祉教育協会)

など

唯一の公的資格試験とは

医療事務資格の中には、唯一公的法人が行っている厚生労働省が認定した資格があります。

【診療報酬請求事務能力認定試験】

これは、平成6年に診療報酬請求事務従事者の資質向上と効率化を図ることを目的として、厚生労働大臣が認可した資格試験です。試験方法は全国一斉統一試験となっているため、全国どこで受けても同じ試験を同じ条件で受けることになります。民間資格の中には教材を見て自宅受験が可能なものもありますが、この診療報酬請求事務能力認定試験は本来の学習の成果や習熟度を図るものとして適正な条件のもとに実施されます。

そのため、一般的な民間資格は半数以上、学校などで学んだ人ではほとんどの人が合格していますが、この試験は難易度が高く合格率は3割程度とされています。学校によっては試験対策を別途行っているところもあるほどです。

この資格は、就職の際に最も評価されるべき資格とされていて、中には取得義務や資格手当の支給対象になることもあるといいます。その裏で認知度はまだまだ低いというのも現状です。